夜にかけるサングラスとは?
ナイトサングラスとは、最近の車のヘッドライトに使用されているLEDバルブの白色光――直視すると眩しく感じるその明るさの正体である成分、波長のピークを465nmあたりに持つ青色光を軽減するためのものです。
いわゆる短波長側のHEV帯の光ですが、それをカットすることで対向車のライトの眩しさを抑える目的で使われるのがナイトサングラスです(ナイトグラスや夜間用サングラスとも呼ばれます)。
そして、「サン」と名のついているナイトグラスの場合、基本的に昼間も使えるようUVカット機能も付与されています。
つまりこの商品は、近年、眼の健康に悪影響を及ぼす可能性が指摘されることの多いUVとHEVを効率的に防ぎ、眼を守ってくれるアイテムとして、ある程度完成された製品と言えます。
ブルーライト対策用メガネの一種ではありますが、屋外での使用も想定されているため、UVプロテクションもしっかりしているものが多いです。
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側面光が眼に与える影響やHEVについては、以下の記事で取り扱っています。
製品によるが、HEV以外も副次的に防いでくれる形状がおすすめ
Amazonなどで流通しているナイトサングラスは、販売者が異なっても製品の形状はほとんど同じで、レンズの色の濃淡が多少異なる程度です。おそらくどこかのOEM供給だろうと想像できます。
テンプル部分が幅広になっていて側面光を防ぐタイプと、その部分がサイドカバー(またはサイドレンズ)になっていて視界や明るさに配慮したタイプの2種類を見かけます。
横から差し込む光への対策があるサングラスは、眼を守るという点でかなり優秀です。
個人的におすすめなのは、私が使っている、ややゴーグルのような形状のサイドカバータイプです。
この形状のサングラスは、レンズが眼の周囲をしっかりガードし、フレームも上下を覆うように厚みがあります。
眼を物理的に覆う構造のため、花粉対策や、コロナ禍で認知が広がった飛沫対策としても一定の効果が期待できそうです。
実際に、かかりつけの内科医の話では、通常のメガネでも正面からの飛沫に対してはある程度の防護効果が期待できるとのことでした。そこから考えると、眼を覆う形状であれば、さらに防護性は高まると考えられます。
レンズの色については、濃すぎると視認性が落ちるため、薄めのタイプを選べば常時着用もしやすくなります。
愛用のナイトサングラスでUV&HEVカット検証
分光器を使い、太陽光そのままの状態とナイトサングラス越しで、UVおよびHEV(高エネルギー可視光)がどの程度減衰するのかを、視覚的にわかる形で測定してみました。
太陽光(サングラスなし)

こちらは日陰ではありますが、昼12時台の太陽光です。UVB・UVA・HEV領域まで、幅広い波長が含まれていることが確認できます。
正面レンズ越し

分光器が拡散光を拾っている影響か、完全にゼロにはなっていませんが、約430nmまでの短波長の光が大きく減衰していることがわかります。
眩しさの原因となる青色光が抑えられ、より眼に負担の少ない光環境になっていると考えられます。
サイドレンズ越し

こちらは側面から眼に入り込む光を防ぐためのサイドレンズです。
サイドレンズのないモデルと比べて、明るさを保ちつつ、正面レンズと同様に430nm付近までの光を効率よく減衰していることが確認できます。
まとめ。見た目が多少ゴツいが、ナイトサングラスは優秀です
普通の眼鏡の上からかけられるオーバーグラスタイプで、ゴーグルのような形状をしているため、私の愛用しているナイトサングラスは見た目がややゴツめです。
それが欠点といえば欠点ですが、眼を守るという用途で考えれば、性能面は非常に優秀だと感じます。
実は私の買ったナイトサングラスの箱には、装着イメージの男性のイラストが描かれているのですが、これがどう見てもスコット・サマーズ(サイクロプス)にそっくりで、見て思わず笑ってしまいます。
※パッケージデザインは販売時期や販売元によって異なる可能性があります。箱目当てでの購入はおすすめしません。
この絵は、いわゆる初期の少し細身なイメージというよりは、どちらかというと日本ではおなじみのビジュアルに近い印象です。
アニメでいえばX-Men ’97あたり、ゲームでいえばX-MEN Children of the Atomに登場するサイプロックスに近い雰囲気です。
初期の頃のサイクロップスがわからない人は、コナミのベルトスクロールアクション「X-Men: The Arcade Game」のプレイ動画を観ると、雰囲気の違いがわかるかもしれません。
私の場合、これをかけると完全にその気になってしまい、「オパッー!」とか叫んで遊びたくなるのですが、さすがに外でやる勇気はありません。

